就労継続支援と就労移行支援の違いとは?メリット・デメリット
就労継続支援と就労移行支援の違いを解説!
就労移行支援と就労継続支援A型は、どちらも障害者の就労支援サービスですが、目的や雇用形態、給料の有無などのような違いがあります。目的に合わせて選ぶのをおすすめします。
就労移行支援と就労継続支援A型・B型の違い
就労移行支援 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 | |
---|---|---|---|
目的 | 就職をするために必要なスキルと身に付ける | 就労の機会の提供、生活活動の機会の提供 | 就労の機会の提供、生活活動の機会の提供 |
対象者 | 一般企業への就職をすることを希望する方 | 現時点で、一般企業への就職が不安 あるいは困難な方 | 現時点で、一般企業への就職が不安 あるいは困難な方 |
雇用契約 | なし | あり | なし |
賃金(工賃) | なし(一部の事業所では場合によりあり) | あり | あり |
平均月収 | なし | 平均賃金83,551円 | 平均工賃17,031円 |
年齢制限 | 65歳未満 | 65歳未満 | なし |
利用期間 | 原則2年間以内 | 制限なし | 制限なし |
※出典:厚生労働省「令和4年度工賃(賃金)の実績について」
就労移行支援と就労継続支援
就労移行支援
就労移行支援とは、障害や難病をお持ちの方が、一般企業への就労に向けて訓練を受けることができる就職支援サービスです。障害者総合支援法に基づく福祉サービスのひとつになります。就労するために必要なスキルを身につけられるようにサポートし、就職活動のサポートはもちろん、就職後に職場に長く安心して働き続けられるようにサポートします。
就労継続支援A型
就労継続支援A型は、一般就労の難しい障害や難病のある方が、雇用契約を結んだ上で職業体験や訓練、就労に必要な能力の習得など一定の支援をが受けて働くことができる、障害福祉サービスです。雇用契約を結ぶので、最低賃金の保障や社会保険の加入義務もあります。障害のある人の働き方は、大きく分けて「一般就労」と「福祉的就労」があります。就労継続支援A型は「福祉的就労」の一つです。
就労継続支援B型
就労継続支援B型は、障害や難病のある人が利用できる障害福祉サービスのひとつです。A型と違い、雇用契約を結びません。障害や年齢、体力などの理由から、一般企業などで働くことが難しい方に対して、就労の機会や生産活動の場を提供しています。就労継続支援B型に通うと、働くために必要な知識や能力向上のための訓練を受けることができるほか、生産活動に対する対価として「工賃」を受け取ることができます。
利用に関しては年齢制限はなく、1日のうち数時間だけ、週1回から通える事業所もあるので、自分の体調や希望に合わせて無理なく働くことができます。
就労継続支援A型の詳細を知りたい方はコチラ
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A型とB型の違いを詳しく知りたい方はコチラ
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就労移行支援のメリット・デメリット
高いスキルの獲得やビジネススキルを手に入れられるのがメリットと言えるでしょう。生活習慣も変わってきます。残業や休日出勤もありませんので、無理なく仕事を提供してくれます。
一方、デメリットはお給料が発生しないということです。生活に不安がある場合はおすすめできません。利用中は原則、アルバイトも禁止です。ただし、市区町村の判断でアルバイトができる場合もありますので、問い合わせてみるといいかも知れません。
まとめ
就労移行支援では、より高度なスキルを手に入れることができます。生活習慣を改善し、一般企業への就職の難易度も下がるでしょう。ただし、収入がないので、不安に思う方も多いと思います。
実際に就労移行支援事業所に入る前に、役所や事業所の方に相談することをおすすめします。